足利の「須永花火」が再出発 元工場長、事業引き継ぐ

 【足利】100年以上の歴史を誇る足利花火大会をはじめ、全国有数の花火大会で実績を残しながら事業停止となっていた「須永花火」がシーズンを前に復活した。工場長だった田島浩(たじまゆたか)さん(51)が先頭に立ち、名草上町で「須永花火田島煙火工場」として新たにスタート。「たくさんのお客さんから『復活を待っているよ』という言葉をもらっていた。また皆さんに喜んでもらえるような花火を作りたい」と作業に精を出している。

 須永花火は1927年創業。足利花火大会の主力を担い、うつのみや花火大会などにも参加する県内老舗の花火製造業者だった。しかし、グループ会社の業績不振のあおりを受け、ことし1月に事業停止となった。

 4月下旬に花火の製造・販売許可を改めて取得。5月には、かつての従業員たちも戻り作業を再開した。事業再開を顧客の8割は喜んでくれたものの、「もう別の業者に頼んだから」「信用ないよ」と大口の取引を断られるケースも。予想以上に厳しい再スタートとなったが、「安全第一で地道に取り組み、信頼を取り戻したい」という。