警察犬、認知症者の捜索増加 2016年・栃木県内

 認知症などによる行方不明者の捜索に、県警警察犬が出動するケースが増えている。2016年に捜索などに出たのは18件で、3年連続の増加。4月には依頼者が負担していた報奨金を全額県費で支払う制度変更があり、1カ月間では異例の4件で出動した。犯罪捜査の場で活躍するイメージの強い警察犬だが、社会の高齢化に伴い、その鋭い嗅覚への期待は一層高まっている。

 県警鑑識課によると、16年の警察犬の出動件数は56件。内訳は犯罪捜査が約7割の38件で、行方不明者の捜索などが約3割の18件だった。全体の件数が毎年50件前後で推移する中、捜索などは13年の7件から、14年が14件、15年は17件と増加が続く。

 16年には家族からの要請を受けて、自宅からいなくなった認知症の高齢女性を捜索。女性の靴の匂いを頼りに警察犬を歩かせ、自宅と畑の先にある排水路で遺体を発見したという事例もあった。