大ベストセラー「火花」の装画に 小山出身・西川美穂さんの絵、16日から宇都宮で展示

 2015年に第153回芥川賞を受賞した又吉直樹(またよしなおき)さんのベストセラー小説「火花」の装画として話題になった油彩画「イマスカ」が16~21日、東武宇都宮百貨店5階イベントプラザで開かれる「KILALA art展」で展示される。作者は、小山市出身の画家西川美穂(にしかわみほ)さん(28)。縦、横約160センチの大作で「皆さんが思っているより大きい。迫力をじかに感じてもらえたら」と話している。

 西川さんは上三川高卒業後、多摩美術大造形表現学部、同大大学院油画研究領域で油彩を学んだ。

 「イマスカ」は大学院生だった11年、1カ月弱で描き上げた。赤色の布団の中には人がいるようにも、いないようにも見える。「いるかいないか分からない曖昧なところを描きたかった」と話す。

 「火花」との出合いは15年。出版社と又吉さんとの間でいくつもの表紙デザイン案が検討され、決まらずにいた中、出版社の担当者がアート本で偶然目にしたのが「イマスカ」。又吉さんに提示したところ、即決したという。「お話をいただいた時はとても驚いた。信じられなかった」と西川さん。

 「火花」の発売後は書店やテレビに自身の作品があふれたが、「制作してから時間がたっていることもあって、絵が一人歩きしている感じだった」と振り返る。