【那須雪崩事故】「まだ疑問晴れない」傍聴の遺族、表情険しく

 那須町で大田原高の8人が死亡した雪崩事故で県教委の検証委員会第2回会合が開かれた3日、傍聴席には多くの遺族の姿があった。「まだ疑問が晴れない」「さらなる検証で踏み込んだ結論を」。傍聴席で涙する遺族の前で、徐々に明らかになる事故直前の状況。真実はどこまで究明されるのか、多くの遺族は険しい表情で議論に聞き入った。

 事故当日に生徒たちが実際に進んだルート、現場付近の積雪や風速の詳細な状況…。会場に用意されたスクリーンには聞き取り調査や現地調査などを基に図表や写真、映像が次々に映し出された。

 傍聴席に座る約20人の遺族や山岳部の生徒、保護者らは食い入るようにスクリーンを見つめ、委員の説明を聞き、メモ帳にペンを走らせた。

 「人為的なものもなくはない」。委員の1人が雪崩の発生原因をそう説明すると、複数の遺族が力強くうなずいていた。