【那須雪崩事故】各班行動ルートを報告 事故直前の状況ほぼ特定 検証委

 雪崩事故の検証委員会は3日の第2回会合で、これまでの現地調査や引率教員らへの聞き取り調査の結果を公開し、事故当日の生徒らの行動ルートを説明した。調査を踏まえ、検証委として事故直前の状況をおおむね特定したことになる。

 事故が起きた3月27日朝、県高校体育連盟登山専門部主催の春山安全登山講習会に参加していた県内の高校7校は5班に分かれ、雪上歩行訓練を実施。直前に同専門部専門委員長、副委員長、前委員長=当時=の3人が相談し、予定していた那須岳(茶臼岳)登山を中止し訓練実施を決めた。

 公開された調査結果などによると、大田原高の1班(生徒12人、教員2人)は午前7時50分ごろ、行動を開始。スキー場ロッジから横一列で真っすぐゲレンデを進み、樹林帯手前の「一本木」と呼ばれる木を目指した。10分ほどで到着し、休まずに縦一列で樹林帯へ。生徒が先頭で、副委員長が最後尾についた。

 副委員長は樹林帯を抜けてから2度止まるよう指示。その度に生徒の意向などを受けて進むことを決めていた。さらに「急な斜面の手前で止まって終わりにしようと言ったが、生徒から進みたいと言われ、雪の状態、斜面の角度からその時は大丈夫だろうと考え、岩の近くまで行って帰ることにした」という。1班は樹林帯を抜け「天狗(てんぐ)の鼻」と呼ばれる岩に向かう途中の午前8時45分ごろ、雪崩に遭ったという。