宮沢賢治の盟友小菅健吉、思い出詰まった肉声公開 宇都宮でセミナー

 【宇都宮】民間団体「栃木・宮沢賢治(みやざわけんじ)の会」(栗原俊明(くりはらとしあき)代表)の創立20周年を記念したセミナーが3日、松が峰1丁目の松が峰教会で開かれた。賢治の盟友でさくら市出身の教育者小菅健吉(こすげけんきち)が約50年前に賢治との思い出を語った肉声が初公開され、来場者130人は熱心に聞き入っていた。

 小菅と賢治は、盛岡高等農林学校(現・岩手大)の同級生。2人は仲間と共に文芸同人誌「アザリア」を創刊し、小菅が主筆を務めた。賢治にとっては、本格的な文学活動を始める契機だった。今年は創刊100周年に当たる。

 小菅の肉声は、1968年の講演会に参加した際に録音された。今回は録音テープ全体の一部約20分が公開された。

 小菅は賢治について「寄宿舎にいたので、朝晩顔を合わせた。法華経を暗唱していた」「腰の低い人」などと説明。夜通しで小岩井農場周辺まで歩いたことや、夜間登山をしたことなどを明かした。