「農福連携」で障害者支援 イチゴ農家での仕事拡大 真岡農業推進協

 【真岡】市内の福祉施設や農家、JAはが野で構成される「真岡地区ユニバーサル農業推進協議会」は、障害者に農作業の一部を担ってもらう「農福連携」を推進している。2015年度から協議会員の福祉施設の知的障害者らと、出荷時にイチゴを入れる箱の組み立てを委託する農家との橋渡しに努めている。16年度からは業務の幅も広げ支援するなど、障害者が地域の中で役割を持ち、自己肯定感を高めながら働く仕組みを生み出している。

 亀山の福祉施設「セルプ・みらい」の通所者の女性は、自身も生産に携わったスカイベリーを頬張り、笑顔を見せた。

 15年12月に協議会発足後、1個当たり15円の工賃で箱作りなどに取り組むのは、同施設を含めた2施設に通う10代~50代の知的障害者ら計約20人。2年間で約2万5千個を製作し、16年度からは業務内容をイチゴのプランター作りやビニールハウス周囲の草むしりなどにも広げた。

 一方、通所者も身近なイチゴ作りに携わり一定の収入を得ることで、業務に対するモチベーションを高めているという。同施設職員の小野敦生(おのあつき)さん(28)は「通所者が納品個数や期限を意識するようになった」と“生産者意識”の芽生えを指摘する。