名画を版画でパロディ 7月2日まで「渡辺勲展」 川上澄生美術館

 【鹿沼】「鹿沼ゆかりの版画家 渡辺勲(わたなべいさお)展」が川上澄生(かわかみすみお)美術館で開かれている。版画の個展は初めてで、洋画や日本画の名画をユーモアあふれるパロディーで表現した木版画作品などが楽しめる。7月2日まで。

 市出身の渡辺さん(76)=宇都宮市天神2丁目=による木版画作品37点が並んでいる。酔っぱらいが絵に入り込むなど、ゴッホやゴーギャンの絵をユニークにパロディー化した作品や「近江八景」の宇都宮バージョンなど、ここ10年で制作した作品を中心に展示。そのほか、50年分の年賀状や縦約2センチ、横約1センチの小さな書票なども並んでいる。細部で有名ラグビー選手がポーズを決めているなど、細かなところにも楽しめる仕掛けがたくさんある。

 2015年に制作した「十五中年漂流記」(縦22センチ、横45センチ)はジェリコーの「メデューズ号の筏(いかだ)」をパロディー化した作品で、タイトルはジュール・ヴェルヌの「十五少年漂流記」のもじった。筏に乗った中年の人々が大型の船を見て喜んでいるが、船は「TITANIC(タイタニック)」というブラックユーモアにあふれた作品だ。