宇都宮市議の2015年度の政務活動費に不正な支出があったとして、市内の住民5人が住民監査請求で返還させるよう求めた問題で、この市議の所属会派である自民党議員会が対象となった支出約9万円を市に返還していたことが1日、分かった。市議会各会派代表者会議で同会の小林紀夫(こばやしのりお)幹事長が明らかにした。

 監査請求では同会の熊本和夫(くまもとかずお)市議が昨年3月、北海道函館市で北海道新幹線の開業記念イベントと祝賀会に出席した際に旅費として支出した約9万円は、市議会の政活費の取り扱いマニュアルで使用できないと例示している「祝賀会出席に要する経費」に当たると指摘。一方、市監査委員による審議では、問題の有無で見解が割れ、監査結果を出すことができなかった。

 小林幹事長は「適切な支出という認識は変わりないが、若干グレーという判断がなされ、いささかの責任があった」と説明。同市議会では政活費は各会派に支給されており、自民党議員会として31日に市へ返還したことを明らかにした。