今冬の全国の雪崩死者、過去25年で最悪の21人 雪崩ネット・出川理事が講演 半数は登山部、山岳会などの経験者

 豪雪地帯の新潟県で毎年開かれている雪害の勉強会「今年の雪 2016~17 速報会」が31日、同県長岡市内で開かれた。那須町の雪崩事故で現地調査を行ったNPO法人「日本雪崩ネットワーク」(横浜市)の出川(でがわ)あずさ理事が講演者の一人として参加。今冬の雪崩事故に伴う死者数は過去25年間で最悪の21人に上り、25年間の死者の半数は山岳会や大学登山部などに所属し雪山の知識や経験を持つはずの「組織系行動者」だったと報告した。

 勉強会は長岡市のNPO法人「水環境技術研究会」(理事長・早川典生(はやかわのりお)長岡技術科学大名誉教授=土木工学)が主催し13回目。出川理事を含め気象、雪災害などの専門家ら6人が登壇。大学、行政、民間の関係者約100人が聴講した。

 出川理事によると、今冬(昨年11月~今年5月)は那須町の事故を含め全国で14件の雪崩死亡事故が発生。死者21人のうち14人は登山、4人はスキーやスノーボードをしていた。また1993年からの25年間で、年間の平均死者数は9人。今冬に次いで多かったのは2006年の19人だった。