鉄製品や鉄造りについて展示解説する鈴木学芸員(左)

 【大田原・那珂川】なす風土記の丘第26回特別展「那須のくろがね-集落の開発と鉄生産」が市なす風土記の丘湯津上資料館(湯津上館)を第1会場、町なす風土記の丘資料館(那珂川館)を第2会場に開かれている。古代の那須地域で鉄生産が地域に与えた影響を考える企画で、八溝山周辺の河川で採れる砂鉄などがどのような鉄製品に変わり、どのように使われたかを知る興味深い内容になっている。11月18日まで。

 日本には弥生時代中頃に鉄素材を加工する鍛冶の技術が伝来。その後、鉄鉱石や砂鉄と木炭を熱して鉄塊を造る製錬技術が伝わった。東日本各地に製錬技術が広まったのは7世紀ごろとされる。那須地域では9世紀後半、那珂川・荒川流域に複数の製鉄遺跡群が成立した。その代表例である那須烏山市の北原遺跡から出土した鎌やくぎなど、同展では鉄造りが行われていたことを示す遺物や鉄製品を両館合わせて約500点展示している。