性暴力被害と支援の在り方などについて講演する山本さん

 【宇都宮】「性暴力を考える講演会」(認定NPO法人ウイメンズハウスとちぎ主催)が23日、若草1丁目のとちぎ福祉プラザで開かれ、会社員や主婦、医療・教育関係者など約100人が性暴力について学ぶとともに、被害者支援の在り方などを考えた。

 講演会は県の委託事業。同法人の中村明美(なかむらあけみ)理事長は「性暴力被害者は声を上げられない。被害者の声を受け止め、どう接すればよいか、どうサポートすればよいかを考え行動するきっかけにしてもらいたい」とあいさつ。続いて基調講演と分科会が行われた。

 基調講演は「性暴力被害の経験から~支援と回復について」と題し、一般社団法人Spring代表理事で性暴力被害者支援看護師の山本潤(やまもとじゅん)さんが登壇。山本さんは被害者の自殺企図の割合やうつになる割合の高さを紹介するなどし、被害者の精神的ダメージがいかに大きいかを説明した。

 被害者に言ってはいけない言葉は「信じられない」「もう忘れなよ」などであると指摘。一方、伝えたい言葉として「あなたを信じる」「あなたのせいじゃない」などを挙げ、「性暴力を受けていい人間はいない。性被害者が責められない社会、性加害者に責任を取らせる社会にすることが重要」と訴えた。

 分科会は「性暴力被害をめぐる法制度」「とちぎ性暴力被害者サポートセンターから見える性暴力」などをテーマに行われた。