宇都宮市保健所では出入り口に風疹の抗体検査のチラシを貼り、注意喚起している=20日午後、宇都宮市竹林町

 関東地方などでの風疹患者の急増を受け、県内でも感染拡大への警戒が強まっている。国立感染症研究所によると、9日までの全国の患者数は496人で、統計が残る2008年以降で3番目に多い。県内の患者数は3人で、県は「感染者が増える可能性がある」と動向を注視。予防接種を受けることなどを呼び掛けている。また県内では、風疹の抗体検査を受ける人が増加し、検査の定員や日程を増やすなどして対応する保健所もある。

 風疹はウイルス性の発疹症で、発疹や発熱などの症状が出る。せきやくしゃみで感染する。妊娠初期の女性が感染すると、胎児に難聴や心疾患などの症状がある「先天性風疹症候群」を引き起こす可能性がある。 7月下旬以降、東京都や千葉県などで患者が増加。県によると、16日までの県内の感染者は男女3人で、いずれも20~30代。女性は8月下旬、男性2人は9月上旬に感染したという。

 過去10年の県内の患者数は年間、4人前後で推移しており、昨年は1人だった。全国的に流行した13年は51人に上った。