那須町湯本の国有林で登山講習会中だった大田原高の生徒・教員8人が死亡した雪崩事故で、講習会責任者の県高校体育連盟登山専門部専門委員長と副委員長、前専門委員長の3人が県警の聴取に「事前の話し合いではゲレンデ内で訓練を行うことになっていた」「班の引率教員の判断で樹林帯を登り始めた」などと供述していることが26日までに、捜査関係者への取材で分かった。訓練で班を引率した副委員長、前委員長らは本部に変更を伝えず、樹林帯に入った大半が雪崩に巻き込まれた。3人は県教委の調査にも同様の証言をしており、県警は供述の裏付けや過失の有無や程度を調べている。事故は27日、発生2カ月を迎える。

 県警は那須塩原署に特別捜査班を設置し、業務上過失致死傷容疑での立件を視野に捜査している。

 スキー場付近の国有林で雪崩が起きたのは3月27日午前8時半ごろ。死亡した8人を含む大田原高の1班がゲレンデ脇の樹林帯を抜けた斜面で、後続の班が樹林帯で雪崩に巻き込まれた。40人が重軽傷を負った。

 現委員長と1班の副委員長、2班の前委員長の3人は当日朝、雪をかき分けて進むラッセル訓練実施を決定。捜査関係者によると、3人は「ゲレンデの中で訓練を行おうと話し合った」などと供述しているという。

 班を引率した副委員長、前委員長は「自分の判断で樹林帯を登り始めた。本部には連絡しなかった」などと説明。現委員長は本部に残っていた。

 樹林帯を抜けた斜面で副委員長は「危ないので戻ろうとした」とも説明しているというが、最終的にはさらに上部へ登り始め、雪崩が直撃したことを認めているという。