被害男性、千葉県内居住か 96年の市貝・殺人死体遺棄事件 長期捜査打開へ27日街頭広報

被害男性、千葉県内居住か 96年の市貝・殺人死体遺棄事件 長期捜査打開へ27日街頭広報

 市貝町多田羅の竹やぶで1996年4月、布団袋に入った男性遺体が見つかった事件は未解決のまま21年が経過した。男性の身元は今も特定できておらず捜査は難航しているが、茂木署捜査本部は着衣から、千葉県内に居住していた可能性もあるとみている。長期化する捜査を打開しようと、27日には着衣を掲載したチラシを市貝、茂木の両町内で配布し、改めて大規模な広報活動を行う。

 事件が発覚したのは96年4月21日昼すぎ。市貝町多田羅の竹やぶで、帰宅途中の中学生が布団袋に入った男性の遺体を発見した。

 男性は年齢40~50歳くらいで身長約180センチ、体重約60キロと痩せ形。紺のブレザーに灰色のワイシャツ、ズボン姿だった。ズボンのタグには「トナリ」「山本」と書かれていた。靴は履いていなかった。死後1カ月以上とみられ、死因不詳。目立った外傷はなかった。血液型はO型。歯槽膿漏(のうろう)が著しかった。爪からDNA型を特定している。

 捜査本部は延べ約8万人の捜査員を投入。身元特定を最優先として家出人の照会、着衣の流通販売ルートなどを調べてきた。2010年に殺人罪の時効が撤廃され長期未解決重要事件として捜査を続けている。

 捜査関係者によると、千葉市や千葉県市原市に「山本」と書かれたタグのズボンを扱ったクリーニング店があることが判明。捜査本部は付近に男性が住んでいた可能性もあるとみているが裏付けは取れていない。

 近年は情報提供が減ってきたため、捜査本部は記憶を喚起して情報を掘り起こそうと、着衣の特徴や製造販売状況の詳細を公開。紺のブレザーはサイズA7で、東日本を中心とした大型商業施設1社の73店舗で33着が販売された。灰色のズボンはウエスト79センチで、東日本の3社57店舗に93本の出荷実績があった。

 27日には遺体発見現場や市貝、茂木両町で、男性の着衣を掲載したチラシを配布する。捜査幹部は「身元が分かれば、捜査が大きく進展する可能性がある。どんなささいな情報でも寄せてほしい」と呼び掛けている。