足利市が斎場再整備基本構想策定 現在地に建て替え、火葬炉増設

 【足利】市は23日までに、老朽化が進む新山町の市斎場について、現在地での建て替えを軸とした「斎場再整備基本構想」を策定した。増加する火葬件数に対応するため火葬炉を増やし、民間資金活用による社会資本整備(PFI)導入も視野に入れる。今後は地元住民などへの説明会で理解を求め、基本計画を策定。2025年度までの完成を目指す。同日の市議会全員協議会で示した。

 基本構想によると新斎場は火葬棟、待合・式場棟とも現在地に建て替える。費用は概算で約30億円。火葬機能を維持しながら段階的に工事を行う。市のまとめによると15年度の火葬件数は1849件。「1800件を超えると火葬能力が追い付かない」(市市民課)といい、混雑時には火葬が1週間程度先延ばしになるケースもあるという。市はピークを迎える30年度の死亡者数を2249人と推計し、現在5基の火葬炉を6基に増設したい考え。

 基本構想は15年度から庁内プロジェクトチームが策定に着手。「建て替え」「大規模改修」「部分改修」を比較した結果、現在の建物が耐震基準を満たしていないことや火葬能力の不足などから、建て替えで安定的な運営をすべきだとの結論になった。