5世紀末の「箱式石棺」、壬生の本学谷3号墳で発見 栃木県内9例目

 【壬生】羽生田の本学谷(ほんがくや)3号墳で、県内9例目となる河原石で造られた箱式石棺がこのほど発見された。これまで発見された石棺は丸みを帯びた河原石を多用しているが、今回発見された石棺は天井、床部分に板状の山石が用いられているのが大きな特徴。町教委が6月に開催する一般も対象の「古墳スクール」で解説を行う予定。

 4月末に同所の赤土採取工事をしていた業者が作業中に畑の地下約40センチから発見、「石が集中している場所がある」と町教委に連絡。学芸員が調査したところ、箱式石棺と分かった。

 県内ではこれまで、羽生田の下坪(しもつぼ)古墳群から5基、鹿沼市の藤江東原(ふじえひがしはら)古墳群から1基、本学谷古墳群からそれぞれ2基の計8基が確認されている。

 いずれも羽生田地区から鹿沼市の丘陵地帯にかけての一帯。下坪古墳群から出土した須恵器や、本学谷古墳群から出土した鉄製の矢の先の特徴から5世紀末ごろに造られたと推測されている。

 今回の箱式石棺は地面を幅1メートル、長さ1・5メートル、深さ1メートルほど掘り下げ、内部に河原石と板状の山石を用い、長さ1・8メートル、幅30センチの亡きがらを埋葬する石棺を造っている。