クロビイタヤの種を採集する研究者ら

 【日光】米国マサチューセッツ州のハーバード大付属アーノルド樹木園など3園4人の研究者が17日、土呂部の山林を訪れ、環境省のレッドデータブックで絶滅の恐れがある「絶滅危惧Ⅱ類」に掲載される「クロビイタヤ(黒皮板屋)」を採集した。3園は繁殖などの研究に役立てるため、日本の希少樹木の採集と種子の収集活動を実施。クロビイタヤの葉や種子も米国で標本化され半永久的に保存されるそうで、「土呂部産」の植物が後世の研究に寄与することになりそうだ。

 クロビイタヤはムクロジ科(旧カエデ科)の落葉高木。樹皮は灰褐色で縦に裂ける。

 主な生育地域は、北海道南部や本州中部以北など寒冷な湿生地とされており、昨年6月に土呂部で発見されるまで、県内には自生していないとされていた。

 17日は市内で植物の保全活動などに取り組み、クロビイタヤの発見にも関わった「日光茅(かや)ボッチの会」の飯村孝文(いいむらたかぶみ)代表が同所の山林を案内した。