新しい田崎草雲の写真発見 足利市文化専門委の菊地さん 親しい人に分配か

 【足利】幕末から明治にかけて活躍した市ゆかりの画家田崎草雲(たざきそううん)の新たな肖像写真が、18日までに見つかった。市文化財専門委員会委員長の菊地卓(きくちたかし)さん(72)が、市内の教員らでつくる足利教育会発行の「研究紀要」で発表した。写真には「77歳撮影」という撮影時期と草雲の戒名が書かれている。菊地さんは「草雲が亡くなった後、支援者が親しい人に分けるために作ったのではないか」と分析している。

 草雲は1815年、江戸神田小川町の足利藩邸で生まれた。64歳で現在の足利公園内に白石山房(はくせきさんぼう)と名付けた住まいを建て、山水、花鳥、人物などさまざまな絵画を描いた。

 作品は国内外から高く評価され、晩年には芸術家にとって最も名誉ある「帝室技芸員」に選出。84歳で生涯を終えた。

 発表された写真は、菊地さんが2015年10月、東京都内の芸術家から提供を受けた。角刈りに髪形を整え、白色の着物に黒っぽい羽織を身に着けている。縦11センチ、横8センチほどで、小判型にトリミングされている。菊地さんによると、草雲の写真はこれまでに7枚見つかっており、今回で8枚目。