CS準々決勝、難敵千葉下したブレックス 守備の対応変更が勝因 相手の武器スリーポイント封じる

 Bリーグチャンピオンシップ(CS)準々決勝は、千葉に連勝した栃木ブレックスが4強に駒を進めた。レギュラーリーグ終盤、最も勢いに乗った千葉を相手に、ブレックスはどう向き合い、勝利を引き寄せたのか。キーワードはディフェンス。千葉の狙いを封じたブレックスの守備にスポットを当てた。

 千葉の武器は1試合平均9・5本(リーグ平均は7本)の3点シュート。準々決勝でブレックスは、この強みを消すことに狙いを絞り、レギュラーシーズンと違った守備の戦術で臨んだ。その違いが最も顕著で効果的だったのは、スクリーンプレーへの対応だ。

 リーグ戦では、千葉のポイントガード富樫勇樹(とがしゆうき)がリングから離れた高い位置でボールを保持し別の相手選手がスクリーンを仕掛けた場合、富樫をマークするブレックス選手はスクリーンのリング寄りを通って追っていた(アンダー)。

 しかしCS第1戦は、富樫のマークは体を寄せるようにしてスクリーンの外側を通っている(ファイトオーバー)。さらにスクリーンについていた守備選手がボール保持者の前に飛び出してプレッシャーをかけた(ショウ)。

 アンダーはドライブを防ぎやすい半面、マークがずれてスペースが空く。このため相手は3点シュートを打ちやすい。実際にリーグ戦では何度もこの形で3点シュートを決められた。

 一方、CSではファイトオーバーとショウでこのスペースを消した。「千葉は3点シュートで波に乗る傾向があり、手がつけられなくなる。全部止めることはできないので、2点はある程度捨てていた」と安斎竜三(あんざいりゅうぞう)アシスタントコーチ。「CSまで(戦術を)隠していたわけではなく、やってみなければ分からなかったが、富樫、タイラー・ストーン、小野龍猛(おのりゅうも)に絞って、うまくいった」と明かした。