厳かに「延年舞」奉納 日光山輪王寺【動画】

厳かに「延年舞」奉納 日光山輪王寺【動画】

 【日光】山内の世界遺産日光山輪王寺で17日、約1170年の伝統がある神仏習合の秘舞「延年舞(えんねんのまい)」が奉納された。僧侶2人が優美な舞を披露し、天下泰平や延年長寿を祈った。

 延年舞は、唐から帰った慈覚大師円仁(えんにん)が848年に伝えたとされる。本堂「三仏堂」を舞台とし、堂内にヒノキの板間が置かれ約60人が参列。修理を終えた三本尊が約5年ぶりにそろった状態での奉納となった。

 舞い手を務めたのは輪王寺支院・華蔵(けぞう)院の関口純一(せきぐちじゅんいち)住職(43)と桜本(さくらもと)院の小暮道芳(こぐれどうほう)住職(33)。緋(ひ)色の直垂(ひたたれ)と白ばかまを身にまとい、口伝で受け継がれる舞を順番に披露。「延年頌(じゅ)」と呼ばれる声明(しょうみょう)(節を付けたお経)が響く中、板間を足で踏みならした。

 仏教研究の一環で見学した東京都八王子市、米バージニア大名誉教授ポール・グローナーさん(71)は「舞い手が仏神になったようだった。長い歴史を感じ素晴らしい」と話していた。