国民的バンドと言っていいサザンオールスターズがメジャーデビューを果たし、成田空港が開港したのは、ちょうど40年前の1978年である▼その年に産声を上げたのが県高等学校文化連盟だ。文芸や合唱、演劇など生徒たちの文化部の活動を支援していこうと発足した。全国9番目の設立というから意外と言っては失礼だが早い取り組みだ▼当初は11部門の文化部が大同団結したが、年々増え続け、今年新たに加わった自然科学を含め現在は28部会にまで膨れ上がっている。資金面での援助や毎年、各地を巡回する全国高校総合文化祭の手助けなど多彩な活動の成果でもあろう▼事務局長を務める宇都宮北高教諭の井澤英里(いざわえり)さん(45)によれば、県内の文化部に所属する生徒は約1万6千人に上るという。生徒数そのものが減り続けているにもかかわらず10年前と比べ2千人も多く、活況を呈している▼とりわけ増加ぶりが目立つのが将棋や写真、小倉百人一首。百人一首に至っては4倍増という勢いである。藤井聡太(ふじいそうた)七段の活躍やインスタグラム、漫画の流行が下地になっているのだろうか▼かねて「文化不毛の地」などと揶揄(やゆ)されてきた本県だが、未来の文化振興を担う若者にそんな悪評を払拭ふっ(しょく)してもらいたい。全県挙げて支援の輪が広がっていくのが重要なのは論をまたない。