日本財団が行った自殺に関する全国調査で、本県は20代女性の43・5%が「過去に本気で自殺したいと思ったことがある」(自殺念慮)、30代女性の17・4%が「過去に自殺未遂をしたことがある」(自殺未遂)と答えたことが、16日までに分かった。全国で男女、全世代を通じた自殺念慮は25・4%、同じく自殺未遂は6・8%で、いずれの割合も大きく上回った。明確な要因は不明だが、県内で自殺防止に取り組む関係者はこの年代の女性について、妊娠や出産など精神的に大きな影響を及ぼすような出来事を迎えることが影響しているとみている。

 調査は2016年8月、インターネットで全都道府県の20歳以上の男女に実施し有効回答は4万436人分。同財団によると、この規模の調査は国内で過去に例がないという。このうち本県は629人(男性309人、女性320人)だった。

 20代女性の自殺念慮を見ると、本県は全国の37・9%に比べ5・6ポイント上回った。都道府県別では熊本県が56・5%で最も高く、群馬、茨城両県も50%超、本県は11番目の高さだった。

 30代女性の自殺未遂は、本県は全国の11・9%に比べ5・5ポイント高く、都道府県別で6番目。全国では20代女性の割合の方が30代女性より高めな傾向があったが、本県の20代女性は6・5%で30代より低く、全国の13・0%と比べても低かった。

 一方、自殺防止の電話相談などを行う栃木いのちの電話でも、16年に受けた20~30代女性からの相談を見ると、自殺をほのめかすなど「自殺傾向」が占める割合は他の年代や男性に比べて高かったという。

 大橋房子(おおはしふさこ)事務局長は、この年代の女性には妊娠や出産などを含め精神的に揺れ動く機会が多いことが背景にあるといい、「中学、高校時代にリストカットの経験がある人が、再び始めるケースも多い」と警鐘を鳴らす。