県北医療圏の中核、目指す姿は 救急要請お断りゼロへ 那須赤十字病院長・白石氏

 災害拠点病院、地域がん診療連携拠点病院として県北医療圏の中核を担う那須赤十字病院(大田原市中田原)。2015年度は開院以来初めて黒字化したが、国の苦しい財政状況、少子化などもあって病院経営は今後、厳しさを増すことが予想される。12年に開院した同病院2代目の院長として4月に就任した白石悟(しらいしさとる)氏(62)に目指す病院像などについて聞いた。

 −目指す病院像を教えてほしい。

 「救急医療や災害医療は赤十字の使命であり、できる限りの診療行為を行い、地域に貢献できる病院を目指す。それには医師の数(を増やすこと)。特に3次救急を担う当院において救急部門(の強化)は絶対やらなくてはならない。救急隊からの受け入れ要請のうち断っている数が16年度は月平均十数件ほどあった。4月の所信あいさつで『お断り件数ゼロを目指したい』と表明した」

 −どのような病院経営を考えているのか。

 「この厳しい医療環境の中、今後ますます病院経営は厳しくなると思う。少子化による人口減少の影響や診療報酬改定もあるが、予防医学の発展に伴って罹患(りかん)者が減少した影響もあると思う。安定した病院経営を維持するため、救急部門の充実、地元の医療関係者との連携を密にしていきたい」

 −他に重点課題は。

 「(団塊世代が75歳以上になる)2025年問題を含めて高齢者らに対応する療養型の施設、介護を担う人たちともっと連携し、退院支援をもっと強化していかなければならないと思う。地域の人に質の高い医療・看護を提供するために職員の質を上げたい」