屋根が飛ばされた民家(奥側)。畑にはがれきが散乱している=11日午前11時25分ごろ、野木町友沼

 栃木県野木町などで10日夜に発生した突風被害で、住宅の一部損壊が同町内で13棟、隣接する小山市内で4棟の計17棟に上ったことが11日、県のまとめなどで分かった。倒木が相次いだほか、農業用のビニールハウスに穴が空くなどの被害もあった。同町では児童生徒の安全確保のため、小中学校の全7校が休校となった。宇都宮地方気象台は同日、現地調査を行い、被害が広範囲に及んでいる状況から、竜巻かダウンバーストが発生した可能性があるとみている。住民からは「復旧に時間がかかる」と不安の声が上がった。

 県などによると、野木町内の住宅では屋根が飛ばされたり、窓ガラスが割れるなどの被害が発生した。

 町役場本館北側では高さ約30メートルのマツの木が倒れるなど、町内で10カ所以上で倒木が相次ぎ、野木エニスホールではイチョウの木が倒れ窓ガラスを破損した。

 野木中では敷地内で26本の木が倒れ、建物の被害もあった。全職員で通学路の安全点検を行い、12日からは登校を再開する予定。

 農業施設にも被害が及び、トマトやトウモロコシ農家のビニールハウス64棟で穴が開いたりビニールがめくれたりする被害があった。

 同町友沼、パート従業員中村国男(なかむらくにお)さん(73)方では突風で飛ばされた木材が住宅の外壁に突き刺さったほか、車庫の窓ガラスが割れた。「修理はこれから。こんな被害に遭って大変だというより驚きの方が大きい」とぼうぜんとしていた。

 小山市内でも乙女、間々田地区を中心に降ひょうの影響で雨どいやカーポートなどが破損する非住家の被害が12件発生。生井地区では農業用ビニールハウスや養魚施設にも被害が出た。

 一方、県などによると、10日の大雨では、さくら市内と那須烏山市内でも計4棟で住宅の一部損壊被害があった。