随筆にっぽん賞を受賞 市貝の元小学校校長、国井さん

 【市貝】市塙(いちはな)、元芳賀町水沼小校長国井和子(くにいかずこ)さん(76)の随筆「夫の風景」がこのほど、随筆文化推進協会(兵庫県太子(たいし)町、赤松愛子(あかまつあいこ)会長)主催の第7回随筆にっぽん賞を受賞した。受賞者は3人で、大賞1人に次ぐ栄誉に輝いた。全国規模のコンテスト初出品での受賞に「知らせを聞いた時は驚いたが、次第に実感が湧いてきた」と喜びをかみしめている。

 「子どもの頃から本が好きで、物事を描写するのが好きだった」。国井さんは定年退職後に家庭相談員を務めていた2001年、知人に誘われ真岡随筆クラブで執筆を始めた。06年には宇都宮随筆の会に入会し、14年には県文芸家協会の会員になるなど活動の幅を広げてきた。

 16年には、都内にある愛媛県出身の版画家畦地梅太郎(あぜちうめたろう)のギャラリー「あとりえ・う」を訪れた際の感動を記した「畦地梅太郎のブルー」で第70回県芸術祭文芸賞(随筆部門)を受賞。現在は年間15作品ほどのペースで創作を続けている。

 「夫の風景」は、国井さんが最も得意とする美術を題材にした作品。ある展覧会で見た砂漠の絵をきっかけに、知人を通じてトルコの風景が好きだった夫の未知の姿を知った様子を謎解き風の描写でつづっている。