濱田の意匠感じる60点 7月17日まで益子陶芸美術館でコレクション展

 益子の土と伝統釉(ゆう)を基調に作陶した人間国宝の陶芸家濱田庄司(はまだしょうじ)。濱田の器に用いられた技法や模様に焦点を当てた益子陶芸美術館のコレクション展「濱田庄司 意匠の遊び」が同館で開かれている。同館の新収蔵品約20点を含む約60点の作品から、焼き物に対する濱田の創意工夫が感じられる内容となっている。

 会場には、重厚感ある大鉢といった大作から手に取ってみたくなるような小品まで、幅広い種類の濱田作品が並ぶ。

 目玉の一つは「赤絵机上文具」。木版画家川上澄生(かわかみすみお)が高校教師を辞める際に、退職記念として制作したという。筆筒など小さな作品に模様が描かれ、愛らしさがある。同館の松崎裕子(まつざきゆうこ)学芸員は「焼き物としても完成度が高い。濱田庄司というと、重くてどっしりしたものをイメージすると思うが、こういうしゃれたものも作っていたということを知ってもらえれば」と話す。

 同展は7月17日まで。(問)同館0285・72・7555。