最近、企業を取材すると人手不足の話題が絶えない。正社員やパート従業員が足りていないという声を聞く。国内の人口が減っていく中、今後、海外からの人材受け入れは避けられないだろう。しかし、国内には働くことを望む障害者が大勢いることを改めて社会で共有する必要がある。

 12日、県は障害者雇用に率先して取り組む県内の事業所を表彰した。介護事業を手掛ける久寿(きゅうじゅ)福祉会(鹿沼市)の関口忠雄(せきぐちただお)理事長は、「障害の特性に合った仕事さえ見つかればしっかりやってくれる。だから1人に対して何度も仕事のマッチングをする」と話してくれた。

 障害者を雇用しやすい職種と、そうでない職種があるにせよ、表彰を受けた事業所は、事業主と現場の従業員の理解により、高い雇用率を維持している。こうした取り組みは広がっており、県内ハローワークを通じて就職した障害者は2009年から毎年、右肩上がりで増えている。

 「仕事のマッチングは人の可能性を探る作業」。表彰式で取材した関口理事長の言葉がしばらく頭から離れなかった。