実証実験に使用している電動アシスト自転車(右)と電動キックボード

実証実験に使用している電動アシスト自転車(右)と電動キックボード

 【宇都宮】市が昨年度実施した電動アシスト自転車と電動キックボードのシェアリングサービス実証実験は、全体で計3805回の利用があったことが市のまとめで分かった。駅からの往来や市街地の回遊で一定の成果が得られたとして、市は本年度も実証実験を継続。次世代型路面電車(LRT)の8月開業に合わせ、実験地域をLRT沿線に拡大し、台数を倍増する。昨年度の利用動向や事業採算性を踏まえ、今月1日から利用時間を24時間に延ばし、30分165円に料金を再設定した。

 自転車の実証実験は昨年12月から4カ月間、キックボードは今年1月から3カ月間、実施した。それぞれ50台と30台を中心市街地の貸出返却場所(ポート)23カ所に設置。公共交通を降りてから目的地までの移動手段としての有効性を検証した。期間中の利用登録者は約1500人。自転車は2557回、キックボードは1248回利用された。事故発生件数は0だった。

 市は本年度、3300万円の予算を確保。LRT開業に合わせて、自転車50台とキックボード30台を追加し、ポートをLRTの停留場や行政施設に増設する。市交通政策課によると、近隣の商業施設にもポート設置の協力を仰ぐ。

 昨年度の調査から公共交通の運行がない早朝や深夜などにニーズがあり、最長で午前7時〜午後10時だった利用時間を24時間に延長した。料金は昨年度、30分100円と設定。30分500円で運用されている都内に比べると格安だが、対収支率は10%台だった。事業採算性を検証するため、値上げを決めた。

 電動キックボードは7月の改正道交法施行で交通ルールが変更となる。同課担当者は「安全な運用を継続するため、利用者だけでなく市民の皆さんへのルール周知に努めたい」と話した。