那須雪崩事故、発生から1カ月 深まる悲しみ、家族ら献花台で祈り 

 那須町湯本の国有林で登山講習会中だった大田原高山岳部の生徒と教諭の8人が死亡した雪崩事故の発生から1カ月となった27日、現場近くの献花台は朝から手を合わせ、花を手向ける人の姿が続いた。

 亡くなった大田原市狭原、佐藤宏祐(さとうこうすけ)さん(16)の父政充(まさみつ)さん(48)と祖母チカ子(こ)さん(74)は午前8時15分に訪れ、花を手向けた。現場の斜面に向かって「こうちゃん、会いに来たよ」「また会いに来るね」と語り掛け、涙を拭った。

 チカ子さんは「雪崩が起きた時刻に合わせて来ました。関係者は真実を述べてほしい」と話し、事故の真相究明を望んだ。事故後は「われに返るといつも泣いている」日々という。「にこにこした顔の遺影に毎日、声を掛けている。だが何を言っても戻ってこない。悔しい」と声を震わせた。