膀胱がんのロボット支援手術。藤村教授(左奥)が遠隔操作でロボットアームを操る(自治医大病院提供)

膀胱がんのロボット支援手術。藤村教授(左奥)が遠隔操作でロボットアームを操る(自治医大病院提供)

 医師にとっても、術野を鮮明な3D画像で拡大しながら、ロボットアームで細かい作業ができるなどのメリットがあるという。

 国際医療福祉大病院は4月以降、県北在住の60代と70代の男性2人に胃がんのロボット支援手術を行った。さらに、増加している大腸がんの中で需要が高いと見られる直腸がん、食道がんにも広げる予定だ。

 鈴木裕(すずきゆたか)副院長は「保険適用がなかったら胃がんのロボット支援手術は約200万円だが、保険医療なら患者の支払いは10万円ぐらい。保険適用と高額医療費制度で患者の負担は通常の内視鏡手術と同額程度だ」とし、「都内などに行かなくても最先端医療を受けられるのは県民にとって大きなメリット」と話す。

 現在、前立腺がんと腎がんの同手術が保険適用となっている獨協医大病院(壬生町)は、6月にロボット手術支援センターを設置。婦人科領域を除いた10術式でのロボット支援手術の保険適用を目指し、各科が連携し施設基準を満たす準備を進めている。来年度はダビンチ専用の手術室を設けるとともに、機械を1台更新するという。

 千田雅之(ちだまさゆき)センター長は「数年後にはダビンチを超える単孔式(一つの穴)から手術できるようなロボットが作られる時代になる。その時代を見据えて、ダビンチで実績を作りたい」としている。

 【ズーム】ダビンチ 米国で開発された内視鏡手術支援ロボット。医師は患者のいる手術台から離れた操作台に座り、高解像度3D画像を見ながら、遠隔操作でアームを操り、切除や縫合を行う。