「温泉が出ない」再開1年目のピンチ サービス工夫し営業 日光・男鹿の湯

 【日光】4月で営業再開から1周年を迎えた中三依の温泉施設「男鹿の湯」が新たな課題に直面している。今月中旬、地下約1千メートル以上から温泉をくみ上げるメインポンプが経年劣化などで故障し、観光客などに温泉を提供できない状態が続いている。交換費用は約800万円と高額のため復旧の見通しが立たず、本格的な観光シーズンを前に地元関係者は頭を悩ませている。

 男鹿の湯は現在、中三依自治会から再建を託された千葉県出身の女将水品沙紀(みずしなさき)さん(27)と婚約者の豊島多央(とよしまたお)さん(26)が二人三脚で経営している。毎月の平均利用客は約500人。地元住民や観光客の“憩いの場”となっている。

 メインポンプ故障は12日の設備点検で発覚。原因は不明で電源が入らない状態だという。「一番重要な設備が故障した。ずっと順調に動いてきたのに…」と水品さん。

 水品さんによると、当面はお湯を沸かし運営するという。日帰り入浴は土日と祝日に縮小するが、平日も予約制で営業する方針で、ケビン宿泊やバーベキュー、タイ古式マッサージなど「おもしろい仕掛けでサービスを提供したい」と前向きに話している。