日光東照宮と大猷院で「栗石返し」 大造営以来の伝統守る清掃

日光東照宮と大猷院で「栗石返し」 大造営以来の伝統守る清掃

 【日光】山内の世界遺産日光東照宮と日光山輪王寺大猷院(たいゆういん)で23日、約380年続く境内の清掃作業「栗石返し」が行われ、門前町の市民約3千人が手作業で1年間のごみを取り除いた。

 自治会単位で境内各所を分担。両社寺本殿の周囲など、立ち入り禁止の場所でも作業に汗を流した。大修理を終えたばかりの国宝「陽明門」前では、大勢の参拝客が行き交う中、石屋町自治会のメンバーが「カチ、カチ」と栗石をひっくり返す音を響かせた。

 1636年に東照宮の大造替が行われた頃からの伝統行事だが、近年は人口減少に伴って参加者が減りつつあるという。

 昨年からガールスカウト県連盟第3団も参加しており、団員の下野市国分寺小6年平柳美姫(ひらやなぎみき)さん(11)は「みんなの役に立ちたかった。世界遺産の中で活動でき、良い体験。今後も手伝いたい」と話していた。