7年前の講習会でも雪崩 栃木県高体連登山専門部 県教委へ報告なし

 那須町湯本の国有林で登山講習会中だった大田原高の生徒と教諭の8人が死亡した雪崩事故で、7年前の2010年3月にも同じ講習会中に高校生ら10人前後が雪崩に巻き込まれていたことが21日、県教委などへの取材で分かった。けが人はおらず、救助の要請や県教委、県高校体育連盟(高体連)への報告はなかった。当時の引率教員には今回の講習会に参加した教員もいるといい、県教委は7年前の雪崩の情報がどこまで共有されたのかなどを調べるとしている。

 県教委などによると、10年の講習会は3月26~28日、那須岳(茶臼岳)周辺で行われた。天候の悪化はなく2日目の3月27日、今回の事故現場とは異なる「郭公(かっこう)沢」と呼ばれる場所でロープを使った登坂などの雪上訓練中、雪崩が起きた。生徒と教員が巻き込まれ腰まで雪に埋まる人もいたが、自力で脱出するなどしてけがはなく、その後も訓練は続いたという。

 講習会は今回と同様、春山講習として県高体連登山専門部が主催。県内の高校9校の生徒54人、引率教員13人ほどが参加した。