矢板市となった1958年当時の国鉄矢板駅前(矢板市提供)

矢板市(町)の人口の推移

1962年の市役所本庁舎落成式(矢板市提供)

矢板市となった1958年当時の国鉄矢板駅前(矢板市提供) 矢板市(町)の人口の推移 1962年の市役所本庁舎落成式(矢板市提供)

 本県が誕生した1873年当時、現在の矢板市の地域には30を超える村々があった。89年の町村制施行により、村々は矢板村、片岡村、泉村の三つに合併。矢板村は95年に町制を施行し、矢板町になった。

 戦後の町村合併促進法の公布を受け、1955年に3町村が合併した新矢板町が誕生。当時の人口は旧矢板町1万5313人、旧片岡村6754人、旧泉村6750人だった。市に移行する要件だった3万人を突破した矢板町は58年、全国530番目、県内11番目の市となった。

 人口3万326人でスタートした矢板市だが、高度経済成長による都市部への人口流出で65年には2万8312人まで減少した。その後、68年のシャープをはじめ、市内への工場進出が活発化。再び3万人台を回復し、右肩上がりに増加していった。

 市内で60年以上、食堂を営んでいた扇町1丁目、主婦大谷津節子(おおやつせつこ)さん(88)は「昔は5時に起きて昼の弁当を二、三百個作り、夜は遅くまでの宴会対応と、寝る時間がないくらい忙しかった」と往時を振り返る。

 市の人口は98年の3万7074人をピークに減少傾向へ。4月1日時点では3万804人となり、市が誕生した65年前に戻りつつある。