稽古をする団員たち

 【那須塩原】那須野ケ原開拓の歴史を庶民の視点で描いた群像劇「那須野の大地」が市民劇団の手で16日、東三島6丁目の三島ホールで上演される。本番を間近に控え、市民有志でつくる「劇団なすの」は連日、通し稽古を重ねている。演出を手掛ける東京芸術座の印南貞人(いんなみさだと)さん(69)は「一般市民が小手先ではなく全力で演じる。苦境に負けない先人たちの前向きな開拓精神を観に来てほしい」と話している。

 「那須野の大地」は明治期に那須野に入植した元小作人一家を軸に、不毛の大地での苦難と家族の絆を描いた。開拓120周年に当たる2000年に旧西那須野町が制作した。毎年演出や役に変化をつけており、19回目の今回は、団員の声質に合わせて主人公「りん」を内気な性格に設定した。

 「劇団なすの」は初演時の出演者が立ち上げた。今回は初めて舞台に立つ6人を加えた3~71歳の約50人が参加。実際の家族で家族役を演じる団員もいる。