脳卒中「3時間以内の受診」5年で増加 栃木県、発症予防を強化へ

 県内で脳卒中の発症から受診までの時間が3時間以内だった人の割合が2015年は37・5%で、11年の30・1%に比べ7・4ポイント増加したことが13日までに、県健康増進課のまとめで分かった。県は「脳卒中啓発プロジェクト」の効果が表れたとみられる。一方で本県の脳卒中死亡率は依然として全国平均より高く、県は発症予防に力を入れ死亡率低下を目指す。

 県が県内約30の医療機関における脳卒中の発症状況を登録したデータによると、発症から受診までの経過時間は、11年は3時間以内が30・1%。15年は3時間以内が37・5%に上昇した。

 受診の際に救急車を利用した割合は、11年の48・8%から15年は53・5%と4・7ポイント増加した。

 脳卒中は迅速な受診が死亡や重い後遺症を防ぐとされており、特に脳梗塞の場合は発症後4時間半以内に血栓を溶かす専門療法を受ければ、劇的な改善が期待できる。

 12年度に始めた啓発プロジェクトで県は脳卒中の初期症状に気付いた際に、一刻も早く救急車を呼ぶことを推奨。こうした啓発が迅速な受診につながったとみられる。

 ただ、14年の本県の脳卒中の年齢調整死亡率は女性が人口10万人当たり28・9人で全国ワースト2位、男性が同48・1人でワースト5位。10年に比べ男性は14・7人減少し一つ順位を上げた。

 死亡率低下に向け、県は16年度から発症予防に力を入れている。