長男悦史さん(左端)と母裕子さん(左から2番目)らの家族写真。「これがいつものヨシの笑顔」と裕子さんは言う=2014年9月、那須塩原市(遺族提供)

 最愛の息子を思わない日はない。2015年の関東・東北豪雨で長男悦史(よしふみ)さん=当時(25)=を亡くした日光市岩崎、中学校教諭佐藤裕子(さとうゆうこ)さん(57)。「もう3年も声を聞いていないんだな」と、突然の別れからの日々を実感する。息子に励まされ、導かれるように過ごしてきたという。関東・東北豪雨から3年。悦史さんの3度目の命日を前に、裕子さんは「見えないけど一緒に、二人三脚で生きている」と思いを語った。

 自宅の部屋の一角に、たくさんの悦史さんの写真などが並ぶ。幼少期、成人式、大学時代の仲間…。「3人兄弟の長男。口数は多い方じゃないけど、小さい子の面倒見がよかった」。裕子さんが懐かしむ。