歌麿展、米で開幕 トークで栃木との関わり言及

歌麿展、米で開幕 トークで栃木との関わり言及

 栃木市ゆかりの浮世絵師、喜多川歌麿(きたがわうたまろ)の肉筆画3部作「雪月花」が138年ぶりにそろった展覧会が、米国ワシントンのフリーア/サックラー美術館で現地時間8日開幕し、米国人をはじめ多くの来場者が訪れた。

 3部作「品川の月」(同館所蔵)、「吉原の花」(米国、ワズワース・アセーニウム美術館所蔵)、「深川の雪」(神奈川県、岡田美術館所蔵)は1788年頃から1806年頃、栃木市内で制作された可能性があるとされる。3点がずらりと並んだ展示室では、来場者たちが興味深そうに大作に見入っていた。

 この日は同館のジェームス・ユーラック日本美術統括責任者(70)と、ゲストキュレーターを務めたペンシルベニア大のジュリー・デイヴィス教授によるトークイベントも行われた。

 ユーラックさんは、3部作が日本からパリへ渡りそれぞれの美術館へ収蔵されることになった経緯などを説明。デイヴィスさんは、雪月花が栃木で描かれたと断定する資料がないことに言及し「例えば歌麿の手紙などがあれば当時の様子が分かる。栃木の方にぜひ手紙を見つけてもらいたい」と語った。

 展覧会は7月9日まで。