0歳児から受け入れている小山市内の保育園。おむつ処分はそれぞれ園によって対応が分かれている

 園で捨てるか、保護者が持ち帰るか-。子どもたちの使用済み紙おむつの処分を巡り、小山市内の民間保育園・認定こども園の間で対応が分かれている。市こども課によると、4割の園が「持ち帰り」とし、6割が園で処分している。すべての園で処分してもらえるよう、市に処分費用の補助を求める意見もあるが、持ち帰りとしている理由はさまざま。市が園長らの意見を募ったところ「お金の問題ではない」という指摘もあり、処分の統一化は見送られた。

 「できれば園で捨ててもらえるとありがたい」。市内の保育園に1歳の息子を預ける20代の会社員女性は言う。使用済みおむつは袋に密封されて渡されるものの、ほかの荷物と一緒に持ち歩くため「衛生面で気になる」とも。

 市内では、10カ所ある公立保育所はすべて施設で処分しているのに対し、民間保育園・こども園35園は、14園が自宅持ち帰り(布おむつを含む)、21園が園で処分と対応が別れる。園で処分している21園のうち19園は「処理代」や「衛生費」の名目で月200~千円を保護者から徴収している。6月の市議会一般質問では、すべての園で処分してもらえるよう、市に処分費用を補助するよう求める意見が出た。

 しかし、持ち帰りとしている園の理由は、費用の問題だけではない。園によっては捨てたおむつを保管しておくスペースや手段が確保できないという物理的問題もある。また「子どもがどれだけおむつを使ったかを知ることは、体調を知る目安になる」「親心を育む意味でも大切」と強調する園長もいる。

 市私立保育園協議会の山本ヤス子(やまもとやすこ)会長は「各園の事情はさまざまで、現時点で統一することは難しい」と話す。

 市は8月23日、市内の園長らを集めた合同会議で処理方法について意見を聴取した。高山晴子(たかやまはるこ)こども課長は「お金の問題だけではないという指摘もあった。市としては各園の方針にお任せしたい」という。

 保育園・こども園の指導監査を行う県によると、おむつ処分に関する国や県の指針はなく、対応は各園や市町村に任せられている。宇都宮市の場合、公立は持ち帰りと園内処分が混在しているが、園内処分で統一する方向で検討中という。栃木市では公立はすべて持ち帰りとしている。両市とも、民間は各園の方針に任せているという。