6日未明、北の大地を襲った最大震度7の大地震。レース出場のため北海道入りしていた本県プロ自転車チーム関係者は「横揺れが長く怖かった」と振り返り、長引く大規模停電の対応に追われた。
■「レースどころではない」自転車チーム
「横揺れが長くて怖かった。(ホテルの)4階に泊まっていたが、5階以上の人はもっと怖い思いをしたはず…」。震度4を観測した旭川市内に滞在していた自転車ロードレースチームの那須ブラーゼンゼネラルマネジャー岩井航太(いわいこうた)さん(26)は就寝中に激しい揺れに見舞われ、思わず跳び起きた。
7日から3日間の日程で開催予定だった国際レース「ツール・ド・北海道」出場のため、ブラーゼンの選手、スタッフら9人と宇都宮ブリッツェンの10人は5日に北海道入りし、第1ステージスタート地点の同市内に宿泊。6日はコース試走の予定だった。
幸いけが人は出なかったが、地震発生後「5分で停電した」(岩井さん)。すぐに非常灯がついたが、不安の中で朝を迎えた。停電に伴い市内の信号が消え、試走は危険と判断。選手たちはホテルやチームカー内で待機を強いられた。
スタッフは飲料水や食料確保のため市内の店舗を回ったが、飲料水もおにぎりも、スーパーやコンビニからほとんどなくなっていたという。
■縮小営業、休業も余儀なく 関連企業
家電量販店のコジマ(宇都宮市星が丘2丁目、木村一義(きむらかずよし)社長)は、北海道内に展開する札幌市のコジマ×ビックカメライオン西岡店と、函館市のコジマ×ビックカメラ函館店がいずれも施設全体が停電し、店舗の営業はできない状態となった。そのため両店ではモバイルバッテリーや電池など生活必需品を店頭販売して対応した。
コジマ店内の商品については、小さな商品が棚から落ちるなど一部陳列が乱れたが大きな被害は出ていないという。
元気寿司(宇都宮市大通り2丁目、法師人尚史(ほうしとたかし)社長)は6日、北海道内で展開する全19店舗を臨時休業とした。