ごみやがれきが詰まった土のう袋を運ぶボランティア=3日午前、岡山県倉敷市真備町

 坂を上り、校門を抜けると、体育館脇に大量の洗濯物がつり下がっているのが見えた。氾濫した小田川から約2キロ北にある岡山県倉敷市真備町の岡田小。西日本豪雨の被災者が、2カ月がたつ今も生活している。

 避難所の体育館には、カーテンで仕切られたスペースが所狭しと並ぶ。被災当初は校舎も避難所となり、1千人以上が避難していたという。現在は約130人が身を寄せる。

■「前を向けた」

 床に敷き詰められた段ボール箱。その上で避難者は過ごす。布団1枚が1人分のスペース。布団の上には服やオムツ、新聞などの生活物資が置かれ、中にはランドセルや制服も見える。横たわる避難者の表情には疲れがにじむ。

 隣の市の入浴施設に行く準備を夫婦でしていた女性(69)に話し掛けた。「子どもが走り回る音に、イライラするようになってきた」。女性はせきを切ったように、避難生活のいら立ちや悲しみを打ち明けた