元通りに組み上げられた本殿の屋根

 【日光】世界遺産二社一寺の現存建造物の中で最古とされ、国重要文化財である日光二荒山神社の本殿の大修理が着々と進んでいる。約400年前の建造から初めて屋根を大規模解体し、6日までに屋根の構造がほぼ元通りとなった。

 本殿は徳川2代将軍秀忠(ひでただ)が1619年に建造した。大修理は約60年ぶりで2013年に始まり、20年3月末に完成する予定だ。

 修理開始以降、高さ約8メートル、面積約417平方メートルの屋根部分を解体。木材の補修、補強などを行った。本殿は江戸中期に銅板装飾が追加されるなどしており、今回の解体では装飾の内側に創建当初の彩色が残っていることも確認された。

 今後、屋根の瓦ぶきや飾り金具の取り付けをして完成する。修理と同時に行っている学術調査も進める。修理の様子は特設見学所から見ることができる。

 修理を担当する日光社寺文化財保存会の高橋俊雄(たかはしとしお)主任技師(45)は「作業は順調。オリジナルの木材の多くが良好な状態で残っている」と話している。