国道119号をふさいだ倒木=4日午後7時33分、宇都宮市徳次郎町

 台風21号は4日夜、本県に最接近し、強風の影響などで佐野や鹿沼市で男女3人が軽いけがをした。宇都宮市の小学校体育館や住宅の屋根が剥がれたほか、各地で倒木が相次ぎ道路をふさぐなどした。6市町で停電し、鉄道にも乱れが出た。栃木市は同日午後、市内全域の約6万5千世帯、約16万人に避難準備・高齢者等避難開始の情報を発令。市内10カ所に避難所を開設し、午後8時現在で38人が避難した。

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 県や各市などによると、同日夕、鹿沼市見野で女性(86)が自宅庭先で突風にあおられ転倒し、顔などに軽いけがをした。佐野市黒袴町では住宅2階の雨戸の戸袋を修理していた女性(45)と男性(18)の親子が転落し軽傷を負った。

 建物の被害もあり、宇都宮市姿川第一小体育館の屋根の一部が同日夜、長さ約40メートル、幅約40センチにわたって剥がれ落下。同市の住宅3棟で屋根の一部が剥がれ、足利市では住宅のベランダが破損。野木町の店舗ではガラスが割れるなどした。

 宇都宮中央署などによると、宇都宮市徳次郎町の国道119号では街路樹が倒れ、片側1車線の道路をふさいだ。同市中心部でも街路樹が倒れたほか、同市竹林町の竹林保育園内などでも倒木が相次いだ。

 東京電力パワーグリッドによると、宇都宮や壬生など6市町で計約1800世帯が停電した。倒木による断線などが原因という。

 JR東日本によると、宇都宮線は倒木の影響で午後10時現在、宇都宮-黒磯駅間の上下線で運転を見合わせている。烏山線も一時運転を見合わせた。

 県教委などによると、4日は公立小中学校の97校、県立中学や高校など県立学校は14校が臨時休業とし、私立学校を含む多くの学校が下校時間を早めた。また同日、宇都宮市文化会館で開催予定だった高校の音楽祭が25日に延期された。