ブリストル便形状スケール

 おなかの張りや残便感-。人知れず悩みながらも「これごときで」と通院に二の足を踏む人も多いのが便秘だ。慢性便秘症の診療には明確な指針がなかったが、昨年、日本消化器病学会関連研究会「慢性便秘の診断・治療研究会」が国内初の成人向け「慢性便秘症診療ガイドライン」を作成した。ガイドラインを基に、宇都宮肛門・胃腸クリニック(宇都宮市)の下地信(しもじしん)医師に便秘治療について聞いた。

 「『便秘なんてたいしたことない』『便秘ごときで病院なんて』と思っている人もいるが、おなかの痛みがストレスになり、トイレにも行きたくなくなり、悪化してノイローゼになる人もいる」と下地医師。便秘は生活の質(QOL)にも大きく影響する問題だ。

 便秘治療は従来、医師の経験値で行われることが多かったが、ガイドラインは便秘を「本来体外に排出すべき糞便(ふんべん)を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義。大腸の形態的変化を伴わず、この状態が続いて日常生活に支障が出ていれば、便秘症と診断される。世界共通の便形状の尺度であるブリストル便形状スケールでは、タイプ1、2が便秘となる。