台風対策で多目的防災ネットを補修するナシ農家=3日午後、宇都宮市氷室町

 台風21号の接近を前にした3日、県内の学校や農業関係者は被害防止のための対応に当たった。公立小中学校では4市町の97校が4日を臨時休業とし、県内の230校が下校を早める対応を決めた。ナシ農家では収穫を急ぎ、防災ネットを補修する姿が見られた。

 県教委によると、3日午後5時現在、台風が本県に最接近する4日を臨時休業としたのは小山、栃木市、壬生、野木町の公立小中学校。栃木市教委は、強い台風の勢力や4日夕から雨が強くなる予報を受け「子どもたちを危険な状況には遭わせない」と判断した。他の14市町は下校時間を1~4時間早め、7市町は通常通りという。

 県立学校では全日制高校の4校、定時制1校が臨時休業。その他、高校や県立中学校などの6校が午後の授業を打ち切りとした。

 県文書学事課によると、私立小中高校は6校が午前中のみの授業とした。

 台風への警戒が強まる中、宇都宮市氷室町、島田典男(しまだのりお)さん(51)方のナシ園では被害防止の対応に追われた。「豊水」は収穫最盛期を迎え「あきづき」「にっこり」といった銘柄はこれからがピーク。「今年は出来が良いだけに(雨風で)落ちてほしくない」と心配する。

 「先週末から台風モード」と言い、休日返上でパート従業員に出勤してもらったり、収穫開始時間を早めたりし、出荷基準に合った果実は一つでも多く収穫した。3日は風や鳥獣害などを防ぐ多目的防災ネットを補修。「やれることはやらないと。台風がそれてくれればいいが…」と話した。

 県農政部は同日、農家に対し、設備の点検や補修・補強など大雨や強風の技術対策を呼び掛けた。