鹿沼の市制施行を祝うポスター(上)と祝賀行事の印刷物

 【鹿沼】70年前の市制施行を祝うポスターが現存していた。所有者は万町、元副市長福田康行(ふくだやすゆき)さん(70)。在職中の2000年に群馬県内の古書籍業者から入手し、市制70周年記念行事が本年度市内で展開されていることから下野新聞社にこのほど情報提供した。ポスターと一緒に祝賀行事を示す印刷物もあり、全日本自転車競走、花火大会などが記され興味深い。福田さんは「要望があれば展示に協力したい」と節目の年に“お宝”の披露を考えている。

 1948(昭和23)年10月10日、上都賀郡鹿沼町から市制が施行され鹿沼市が誕生した。

 ポスターは縦59センチ、横41センチ。青色の下地に「祝市制」、ちょうちんの絵柄には朱色で「商工振興祭」「十月十日市制施行記念 鹿沼市」の文字があり、彫刻屋台と祭り人が描かれている。商工振興祭をメインとしたポスターで期間は10月7日から5日間としている。当時の商工団体が作製したとみられる。

 祝賀行事の印刷物には市制祝賀式、国宝的豪華屋台全町繰り出し、商工振興祭、物産展覧会、全日本自転車競走、花火大会、乳牛共進会、ポスター展示会、今宮神社例祭-とあり、全日本自転車競走の会場は御殿山競技場、花火大会は黒川畔とある。

 福田さんは鹿沼にゆかりのある美術、芸術の作者、作品発掘を手掛ける愛好家グループ「鹿沼研美会」の代表を務める。古美術品関係にも知り合いがいたことから、ポスターを手にすることができた。

 福田さんは市制施行の48年9月生まれで、市と共に歩んだという思いがある。ポスターは額に入れて自宅に飾ってあり、「なぜ群馬にあったのか不思議だったが、縁と思って手に入れた。どのくらい刷られたものか分からないが、今となってはどこにも残っていないのでは。幻のポスター」と話している。