黒部峡谷の鍾乳洞で身を寄せ合い温め合う数匹のサル(中央上)。野門鉱山の廃坑でも同様の行動が見られる可能性が高い=2014年12月、富山県黒部市(柏木准教授提供)

 豪雪地の日光市栗山地区では冬場、ニホンザルが風雪や寒さから身を守るために廃坑内に避難することが、1日までに富山大大学院理工学研究部の柏木健司(かしわぎけんじ)准教授(洞窟古生物学)の調査で分かった。坑内で群れが保温のために身を寄せ合い「サル団子」をつくることも示唆された。サルが冬場に人工の洞窟に入ることが報告されたのは初めてとみられる。

 調査地は女峰山(2483メートル)の尾根の中腹にあり、かつて鉱物が採掘された同市野門(のかど)の「野門鉱山」の廃坑。気象庁が置く土呂部(どろぶ)の観測地点に近く、冬は雪深く、一日の平均気温は氷点下になる。

 柏木准教授によると、坑口は約2メートル四方の広さで、奥行きは約70メートル。坑内の温度は外より5度ほど高い。