本堂に掲げられた「薬師寺」の提灯と谷萩住職

 【下野】薬師寺地区にある古刹(こさつ)「安国寺(あんこくじ)」(谷萩昌道(やはぎしょうどう)住職)がこのほど「薬師寺」(通称下野薬師寺)に寺名を変更した。古くは薬師寺を名乗り、全国に知られていた安国寺。7月に「平成大修理」が完了したことを受けての「寺名復古」となる。寺名変更は全国的にも珍しいという。

 薬師寺が建立されたのは、奈良時代の680年。谷萩住職(69)は「天武(てんむ)天皇が皇后(後の持統(じとう)天皇)のご病気平癒(へいゆ)を祈るために建てられた由緒ある寺院」と説明する。762年に鑑真和上(がんじんわじょう)によって戒壇(かいだん)院が建てられ、奈良の東大寺、筑紫の観世音寺(かんぜおんじ)とともに「日本三戒壇」といわれ隆盛を誇ったという。