人気の麻婆豆腐(手前)。辛さがクセになる

 この道50年。中華料理の名人が腕を振るう店があると耳にし、胸を高鳴らせのれんをくぐった。

Web写真館に別カットの写真

 オーナーの田中博(たなかひろし)さん(69)は19歳の時、都内や横浜で修業を始めた。1989年から宇都宮の中華料理店へ身を投じ、15年ほど前に独立。本場の中華より油を減らし、食材が生きる調理法を常に追求している。

 本格的なメニューを前に選びきれず、人気の3品を提供してもらうことに。記者の一押しは麻婆豆腐(まーぼーどうふ)(税別1000円)。サンショウの香りが漂い、食欲がそそられる。口に入れると、まろやかさとともに刺激的な辛さが広がり、激辛好きにはたまらん一品や。

 お次の春捲(はるまき)(2本、同620円)はエビとネギの香りが絶妙。軽く味付けされた塩がうまみを引き立てている。

 最もなじみのなかった白イカのオイスターソース蒸し(同1250円)は見栄えも味も抜群。しっかりした歯ごたえとは裏腹に、優しい甘みが味わえる。

 本物の味を学ぶべく、四川省や広東省、香港と現地へ足を運んだ回数は50を超える。中国語の料理本を訳して勉強したこともあった。それでも「いまだに発見がある」と田中さん。何事も情熱を注ぎ極めることが大切だと、目の前の料理が物語っていた。

 ◆メモ 宇都宮市駅前通り2の1の9▽営業時間 午後5時半~10時▽定休日 火曜▽(問)028・651・1371